子どもの笑顔

子どもの権利条約ってなんだろう?

「すべての子ども」が、「無条件に」「生まれながらに」手にしている「子どもの権利」。どんな背景や特徴を持っているかにかかわらず、どこに生まれても、子どもは誰もが、大切な1人の人として、権利を取り上げられたり侵害されたりすることなく、安全に安心して生活することのできる存在です。

「美味しいごはんを食べた」「安心して眠るところがある」「嫌なことをされる心配がない」「いろんなことを感じた」「意見を言った」「自分で決めた」「休んだ」「学びたいことを学んだ」「遊んだ」、これらは全てあなたの大切な権利です。

今日も明日もずっと、誰でもどんな状況でも、世界中の全ての子どもにとってこれらが当たり前になるように。

1989年に国連という場で、世界中の国が集まって、子どもが持っている権利を、国の責任で守っていこうと約束するためにできたのが、子どもの権利条約です。

「子どもの権利条約」4つの原則

子どもの権利条約には、人生の中でとても大切な時期である「子ども」の時期だからこそ大切にされる4つの原則があります。この原則は「子どもは権利の主体で、権利をつかう力のある1人の人」であること、「からだや心、脳など、1人の人として成長していく特別な過程にあるからこそ、暴力や差別から守られ、生きることや安全に暮らすことが保障される大切な存在」であることを世界中の全ての人が忘れないために書かれています。

命を守られ成長できること

命を守られ
成長できること

すべての子どもの命が守られ、能力を十分に伸ばして成長できるように、医療や教育を受けたり、安全に暮らすための支援などを受けることができます。

子どもにとってもっとも良いこと

子どもにとって
もっとも良いこと

子どもに関わることを決めたり、おこなったりする時には、おとなは「その子にとって最も良いこと」「子どもたちにとって最も良いこと」を第一に考えます。

意見を表明し、参加できること

意見を表明し、
参加できること

子どもは自分に関係することについて自由に意見を言うことができます。例えばお金のこと、自分の暮らしのこと、家族や友達のこと、学校のこと、地球の環境なども自分に関わることです。子どもに関わることはたくさんあり、おとなは子どもの意見を充分に聴いて、考慮する責任があります。

差別のないこと

差別のないこと

すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障害、経済状況などどんな理由でも差別されません。そして全ての子どもに、子どもの権利条約が決めている全ての権利が保障されます。

「子どもの権利条約」4つの分野

子どもの権利条約には、すべての子どもが大切にされ、安心して生きていくために必要な権利がたくさん書かれています。それらの権利は大きく分けると4つに分けられます。これらの権利は何かと引き換えに与えられるものではなく、全ての子どもの生きる土台として等しく大切にされるものです。そしておとなには、その権利を大切に保障する責任があります。

生きる権利

すべての子どもは、今日も明日もいつまでも安全に住む場所や食べ物があり、安心して眠る権利があります。そして必要な医療やケアを受けられるなど、命が守られ、安全に生きることができる存在です。

育つ権利

すべての子どもには、それぞれが持つ大切な力があります。子どもはどこに生まれても、どんな状況でも、勉強したり遊んだり休んだりして、もって生まれた能力を十分に伸ばしながら成長することができる存在です。

守られる権利

すべての子どもには、暴力や紛争に巻きこまれず、難民になったら保護され守られる権利があります。また、暴力を受けたり、一方的に権利を奪われたり、有害な労働などから守られる存在です。

参加する権利

すべての子どもは、自由に意見を言ったり、表現をしたり、自分で団体をつくったりして、社会を一緒につくっていく権利があります。

「子どもの権利条約」4つの分野

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